豪州中央銀行とは

今年の金需要はインドや中国の増加で拡大見通し

世界13力国に上場している金ETFの現物保有高は17日に1,525.23トンとなり、前週末比3.34トン減少した。米国で1.52トン、英ETFSで1.32トン、英GBSで0.01トン、南アで0.49トン減少した。景気回復期待を背景としたポートフォリオの組み替えなどで売られた。年明け以降、ETFの現物保有高は減少傾向にあるが、2010年第4四半期末のSPDRゴールドの保有について、ソロス・ファンドが前期末比2万5,000株増の472万1,000株、債券運用大手PIMCOが同69万6,000株増の221万8,000株となったことがわかった。

豪州中央銀行とは

豪州の中央銀行はReserve Bank of Australia で、本書では略して「RBA」と標記する。 RBAは1911年に設立された。現在の総裁はイアン・マクファーレン(Ian Macfarlane)で、1996年9月に就任している。同氏は英匡Lのオックスフォード大学を卒業後、OECD勤務を経て1979年からRBAに入行しており、長くRBAで金融行政に携わってきたベテランである。

 

RBAは豪州の金融政策を司る。中期的な視点でインフレ率の低位かつ安定的な水準を保つことを目標とする。同時に、金融システムの安定と安全で効率的な支払いシステムの構築を目指す。また、RBAは積極的に為替市場に介入している。

 

豪ドルが変動相場制に移行したのが1983年12月である。それ以降、Campbell委員会の提言もあり、為替市場が完全なクリーン・フロートではあり得ないというのがRBAの考えである。それゆえ、RBAは適宜為替市場に介入しているわけである。介入の視点は、短期的な為替のボラティリティーよりも、ファンダメンタルズから見て不適切な水準かどうかである。

 

RBAの為替介入はAUD/USDを使用し、また豪州時間だけでなく24時間体制で介入を実行する。変動相場移行20年にわたり、RBAは1年の取引日の40%は市場参加していた(RBAリサーチ・ペーパーProfitability ofReserve Bank Foreign Eχchange Operations: Twenties years after thefloat)。介入には、エージェント銀行を指名するケース(このケースではRBAの介入を市場は認識しない)やRBAが直接ブローカー市場に出るケースがある。最近ではEBSにも登場する。

 

また、市場の銀行と直接取引をすることもある。このヶ−スでは、銀行は売り・買いのツーウェイのプライスを提示することが求められる。もちろん、RBAはこれらの介入手法を同時に行うこともある。しかし、エージェント銀行を指名するケースは頻繁にはない。市場への"アナウンスメント効果"がないからである。 1998年9月には豪ドル買いのコール・オプションの購入を行ったことがあったが、これは非常に稀なヶ−スである。

 

国内金融市場との関係では、RBAは常時、RBAの政策金利を変えないために不胎化の流動性操作を行い、介入による国内資金市場へのインパクトを中立化する。しかし、RBAが大規模な介入を行うようなとき、例えば豪ドルを買い米ドルを売る介入では、同時にスワップを実行(豪ドルを貸し、米ドルを借りる操作)して流動性を与え、かつ介入効果を維持する。

 

金ETFを最も多く保有しているのはポールソン・ファンドで同変わらずの3,150万株(全体の7.5%)となっている。一方,米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると,2月8日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万7,093枚(前週15万1,194枚)に拡大した。インフレや中東情勢に対する懸念を背景にファンド筋の買い意欲が高まるようなら目先の支援要因になろう。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のゴールド・ディマンド・トレンズによると,2010年の世界の金需要は前年比9%増の3,812.2トンとなった。宝飾需要が同17%増の2,059.6トンとなった。国別ではインドが69%増の745.7トンが目立った。また公的部門が21年ぶりに買い越しに転じた。2011年の金需要はインドや中国の買い付け増加で拡大が見込まれている。財政問題やインフレ懸念で投資需要の行方が注目されるが,今後の下落場面では新興国の実需筋の買いがどの水準で入るかが焦点になりそうだ。