コモディティー価格が注目される

今年の金需要はインドや中国の増加で拡大見通し

世界13力国に上場している金ETFの現物保有高は17日に1,525.23トンとなり、前週末比3.34トン減少した。米国で1.52トン、英ETFSで1.32トン、英GBSで0.01トン、南アで0.49トン減少した。景気回復期待を背景としたポートフォリオの組み替えなどで売られた。年明け以降、ETFの現物保有高は減少傾向にあるが、2010年第4四半期末のSPDRゴールドの保有について、ソロス・ファンドが前期末比2万5,000株増の472万1,000株、債券運用大手PIMCOが同69万6,000株増の221万8,000株となったことがわかった。

コモディティー価格が注目される

豪州の輸出を見ると鉱産物の比重が高く、石炭が全体の輸出(2004年)の11.4%、鉄鉱石が5.2%、金が4.8%、原油が4.2%であり、その他アルミニウム3.5%など、合計で約40%近くになる。したがって、鉱産物価格の上昇がAUD買いにつながるケースがある。

 

コモデイテイー価格の動きは、いくつかの指数でフォローすることが可能である。代表的なものには、豪州中央銀行のRBAが発表している指数がある。豪州の輸出構造に対応した月次ベースのもので、ブルームパークではAURBRURA指数で拾える。また、ロイターのCRB指数も使用されるが、これは豪州のポートフォリオに合致しているわけではない。

 

CRB指数とAUD/USDの動きを1990年から週ベースのデータで見ると概ねコモディティー指数の動きとAUD/USDは連動しているように見える。すなわち、コモディティー価格の上昇はAUD/USD高につながり、反対に下落はAUD/USD安につながる。

 

しかし、常時そういうことにはならないことが、次のグラフの破線の丸印を見れば分かる。 1999年1月からコモディティー価格は下落基調に入り、1999年2月まで継続したが、AUD/USDは逆に1998年末から上昇基調を辿り始め、1999年2月初旬まで継続した。これはブラジル経済危機がピークに達したときであり、ブラジル産の銅が安価に市場に出回ることを危惧して、コモディティー価格が下落したのだが、この時期の豪州経済は失業率の低下、消費需要の高まり等の経済の拡大を背景に豪ドルが買われていた。

 

同様の相反傾向が2000年1月から同年9月でも看取され、この時期にはコモディティー価格は上昇していたが、AUD/USDは下落していた。これは、CRB指数の代わりにRBAコモディティー価格指数を見ても同じであった。

 

※コモディティーとは日本語では商品先物と呼ばれ、金、原油などの鉱物・エネルギー価格、トウモロコシなどの農産物の先物価格をいいます。商品先物はCFDなどでも価格を見ることができます。

 

金ETFを最も多く保有しているのはポールソン・ファンドで同変わらずの3,150万株(全体の7.5%)となっている。一方,米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると,2月8日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万7,093枚(前週15万1,194枚)に拡大した。インフレや中東情勢に対する懸念を背景にファンド筋の買い意欲が高まるようなら目先の支援要因になろう。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のゴールド・ディマンド・トレンズによると,2010年の世界の金需要は前年比9%増の3,812.2トンとなった。宝飾需要が同17%増の2,059.6トンとなった。国別ではインドが69%増の745.7トンが目立った。また公的部門が21年ぶりに買い越しに転じた。2011年の金需要はインドや中国の買い付け増加で拡大が見込まれている。財政問題やインフレ懸念で投資需要の行方が注目されるが,今後の下落場面では新興国の実需筋の買いがどの水準で入るかが焦点になりそうだ。