注目される豪州の経済指標

今年の金需要はインドや中国の増加で拡大見通し

世界13力国に上場している金ETFの現物保有高は17日に1,525.23トンとなり、前週末比3.34トン減少した。米国で1.52トン、英ETFSで1.32トン、英GBSで0.01トン、南アで0.49トン減少した。景気回復期待を背景としたポートフォリオの組み替えなどで売られた。年明け以降、ETFの現物保有高は減少傾向にあるが、2010年第4四半期末のSPDRゴールドの保有について、ソロス・ファンドが前期末比2万5,000株増の472万1,000株、債券運用大手PIMCOが同69万6,000株増の221万8,000株となったことがわかった。

注目される豪州の経済指標

豪州の経済指標は、他の主要国と比較して為替市場で注目されるものは、それほど多くない。経済が農業、鉱山などの産業に傾斜しているため、日本で発表されるようなサービス業指数や電力需要などの生産関連の指標は限定的だ。ただ、労働関連のデータは比較的豊富で、豪州統計局から技能工などの項目別に、欠員率(Job vacancies)のデータが発表されている。

 

日本でも厚生労働省でこの種の統計データはあるが、為替市場では注目されていない。また、景況感等については民間銀行の調査が使用されている。例えば、ウェストパック銀行の消費者信頼感指数だとか、NAB (NationalAustralia Bank)のビジネス・サーベイがそれである。またANZ銀行は、主要なシドニー首都圏の新聞の求人数を、季節調整済みで掲載している。

 

金ETFを最も多く保有しているのはポールソン・ファンドで同変わらずの3,150万株(全体の7.5%)となっている。一方,米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると,2月8日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは16万7,093枚(前週15万1,194枚)に拡大した。インフレや中東情勢に対する懸念を背景にファンド筋の買い意欲が高まるようなら目先の支援要因になろう。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のゴールド・ディマンド・トレンズによると,2010年の世界の金需要は前年比9%増の3,812.2トンとなった。宝飾需要が同17%増の2,059.6トンとなった。国別ではインドが69%増の745.7トンが目立った。また公的部門が21年ぶりに買い越しに転じた。2011年の金需要はインドや中国の買い付け増加で拡大が見込まれている。財政問題やインフレ懸念で投資需要の行方が注目されるが,今後の下落場面では新興国の実需筋の買いがどの水準で入るかが焦点になりそうだ。